ラグビーのコーチングもPDCAが基本になるかと思います。
いつをゴールに設定するのか、そのゴール地点で何をもって達成とするか、そこから逆算して、いつ何をすべきか、それが結局は今週の練習、今日の練習に落とし込まれていき、その合計が年間の計画になるものだと考えます。
それまでの実績値が十分に揃っていれば、そのチームに不足している事項も明らかなので、すぐに「Plan」は立てられますよね。足りてない練習を重点的に計画に組み込めば良いでしょう。
仮に実績値がなければ、チーム方針に対して充実させたいテクニック、スキル、戦略面からプランを立てることになると思います。
ゲームをしてみる=「Do」ということ問題を洗い出し、どう解決するかの課題を整理ができると思います。
試合をすると、そのチームの特徴であったり、弱み、強みが見えてきますので、それをもとに自分のチームはどこを強化すべきか、どう弱みを補うか、練習やチームの目指すべき方向性が見えてきます。
試合をしてトレーニングをして、という感じでその繰り返しによって、効果のある練習や取り組みなのか、もしくはそうではないのか。
そのあたりが見えてくると思います。
ここで行う評価が「Check」にあたりますね。
その評価をもとにどういったトレーニングを行っていくか、強度はどの程度か、必要なポジションに選手は揃っているか。もっと具体的にはターゲットしている敵チームの戦術に適応できる戦略が立てられるか。
それをもとに修正案を作ること、それが「Action」(改善、修正)ということになります。
このPDCAをどれくらいの速度で回転させていくかで、チームのレベルアップのスピードが変わってきます。
高回転で修正が行えれば、ゴールの期待値とのギャップを埋めていく作業が着実に進み目標を達成できるということになるわけです。
高校生や大学生、クラブチームとなれば、役割も細分化されていて体系立てられていることが多いでしょう。選手主導で行うにしても、このPDCAのフレームワークに対する理解は進んでいると思います。
ただ、もちろん小学校低学年や育成世代の選手に対しても同じようなPDCAの考え方を当てはめることもできるでしょう。
もちろん個人的には、小中学生は勝利至上主義であってはいけない、コーチの自己満足の道具であってはいけない、あくまで子どもたち個々人の欲求を成長を満たす指導が大事だと思っていますが、それらを達成させるため(成長のために無駄な時間にしないため)にも、こういった計画は大事だと考えています。
そして、小学校を含む生徒に対する指導であれば、関わる期間も長くなりますから、毎年単発になることなく、数年にわたって一貫性のある指導ができるのがベストだと考えます。
このサイトにある数多くのドリルも、計画ありきの中で今週末にはどんな練習をすれば良いかのヒントはたくさん含まれていると思いますので、有効活用していただければと思います。
私も毎週、本サイトの検索と動画閲覧をしながら、3時間の練習時間の効果を最大化すべく頭をひねっています。