【最初に読む】
元ブラックファーンズ/コービーのHCウェスリー・クラーク氏が語る、ディフェンスライン構築とタックル技術の考え方。外から数えるシステム、フロントフットで押すタックル、ファーニー(遠い膝)を狙う技術、そしてタックル成功率ではなく『支配率』とラック局面の『何を奪ったか』という評価軸を紹介する。中上級レベルの指導者がシステム設計とタックル指導の言語化を見直す際に有効。
練習内容
目安:
セットアップ
実技ドリルではなくインタビュー形式の解説動画のため、具体的なセットアップはなし。チームのディフェンスシステム設計やタックル指導の考え方を学ぶための理論編として活用する。
キーファクター
- 外側から数える(外の選手が『last』『second last』を宣言し役割分担を明確化する)
- タックルは『膝がつま先より前』でフロントフット始動、後ろ足で押すと弾かれやすい
- ファーニー(遠い膝)を狙うことで両足をコントロールしやすくなる
- タックル成功率だけでなく『支配率(ドミナンス)』を合わせて評価する
- ラックごとに『時間・スペース・人数・ボール』のいずれかを奪えているかを確認する
よくある失敗と修正
- 『foot in close』を意識しすぎて膝がつま先より後ろになり前に出る力が出せない→「膝を前に出して押してみよう!」
- 内側の肩だけを狙い、遠い膝を捕まえられずボールキャリアーが押し続けられる→「遠い膝を触りにいこう!」
- タックル成功率だけを追い、ライン速度を落としてしまう→「多少ミスしても前に出るスピードを大事にしよう!」
- ラックで何も『奪えていない』のに満足してしまう→「今のラックで何を取れたか振り返ってみよう!」
声かけ例
- ボールを見て、まっすぐ前に出てみよう!
- 膝をつま先より前に置いて、前足で押してみよう!
- 遠い膝をつかまえにいこう!
- 外側が低く、内側が高く入ってダブルショルダーを狙おう!
- このラックで時間・スペース・人数・ボールの何を取れたか考えよう!
バリエーション
- チームの体格・レベルに応じてシステムを調整(大型FWなら巻き込んで保持、小型なら低く倒して密集を遅らせる)
- 外の選手の立ち位置を『最後尾をマーク』か『2番目と最後尾の間に立つ』かで攻撃的度合いを変える
- 1対1のタックル練習からライン全体でのシステム理解へ発展させる
- 個人のタックル完遂率だけでなく支配率も記録して評価軸を増やす
安全上の注意
- タックル技術指導では低い姿勢と正しい頭の位置(相手の後ろ・横に入れる)を必ず確認する
- ファーニーを狙う際に頭が下がりすぎないよう、常に顔を上げる意識を持たせる
- コンタクト練習前には十分なウォームアップと基礎姿勢の確認を行う
- 疲労時のタックル練習は技術が崩れやすいため強度と休憩のバランスに注意する
コーチのアドバイス
この動画は手順型ドリルではなく、指導者の思考の枠組みを学ぶ内容。タックル成功率だけでなく『何を奪えたか』という評価軸や、フロントフット始動・ファーニーの技術ポイントを自チームの指導言語に落とし込むヒントとして活用してほしい。
出典
この記事は次の動画を参考に、当サイトが指導者向けに再構成したものです。
チャンネル:The Rugby Institute
https://www.youtube.com/watch?v=mMREHn7j0Gw

