【最初に読む】
選手が顔を上げてスペースやミスマッチを見つけ、味方と同じ状況認識を共有できるようにするための3つのゲームベース手法を紹介。単調なドリルではなく、タッチラグビーなどのゲーム形式に組み込んでスキャニングの習慣を作る。判断力とチームの連携を高めたいチームに向く。
練習内容
目安:8人〜 / 15分 / タッチラグビーができるスペース(例:30m×20m) / 用具:マーカー、ビブス、ボール
セットアップ
・タッチラグビーなど攻守が入れ替わる簡易ゲーム形式を用意
・攻撃側・防御側を分けてプレー
・ビブスやマーカー、帽子などの目印を用意しておく
・キック要素を入れる場合は22mラインやゴールポストを目安にする
進め方
- タッチラグビーなどのゲームを開始する
- コーチが「フリーズ」と声をかけ、ゲームを一時停止する
- 攻撃側に5秒間、周囲を見て機会を確認し、味方に伝え、ポジションを取り直す時間を与える(防御は動けない)
- 「ゴー」の合図でゲームを再開する
- 慣れてきたらフリーズの時間を短縮したり、チームにフリーズを使う権利を持たせたりして難易度を上げる
- ビブスを着けた選手にタッチされたらターンオーバーなどの特別ルールを追加する
- スーパーパワー(コーンや帽子を拾うと特別な効果が発生するルール)を導入して、常にスキャニングを促す
キーファクター
- 選手が顔を上げてスペースやミスマッチを見ているか
- フリーズ中に選手同士が同じ状況を共有できているか
- 防御側もモチベーションを保って動いているか
- スキャニングが自然な習慣として定着しているか
よくある失敗と修正
- 一人だけがスペースに気づき他の選手が理解していない → フリーズ中に「今どこにスペースがある?」と全員に問いかけて共有しよう
- 防御が練習中にサボりがち → 防御側にもボーナスルール(インターセプトで追加フリーズなど)を与えてモチベーションを保とう
- フリーズが長すぎてゲームのリズムが崩れる → 質問は短く、フローを止めないようにしよう
- 選手が声に出す前に反応できない → 同じ絵を見る練習を繰り返し、徐々に声かけを減らしていこう
声かけ例
- 今どこにスペースがある?見てみよう!
- 同じ絵を見てみよう!
- なぜそこを攻めたのか教えて!
- もっと早く気づけるか試してみよう!
バリエーション
- フリーズの時間を15秒から徐々に5秒まで短縮していく
- 各チームにフリーズを使う権利を3回だけ与える
- キック要素(50-22ルールや22m内でのバウンド)を追加する
- ビブスの色ごとにポイントルールを設定してスペースの認識を促す
安全上の注意
- フリーズ中は防御側が完全に停止しているか確認し、接触事故を防ごう
- キック練習を導入する際はボールの落下地点周辺の選手同士の距離を確保しよう
- ゲームのスピードが上がるほど疲労によるタックル精度低下に注意しよう
コーチのアドバイス
スキャニングは単発のドリルよりゲーム形式の中で繰り返し体験させることで習慣化しやすい。フリーズやビブス、スーパーパワーなど遊び心のあるルールを組み合わせ、選手全員が『同じ絵』を見られるよう質問を工夫することが鍵となる。
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出典
この記事は次の動画を参考に、当サイトが指導者向けに再構成したものです。
チャンネル:The Rugby Institute
https://www.youtube.com/watch?v=v0xYKAKtY3A


