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【最初に読む】
利き手に比べて弱い側の手でのパスは、精度・スピード・コンフィデンスのすべてで劣りがちです。これは練習量の差による神経系の発達差が原因であり、個人でも短時間で改善できるという考え方に基づくドリル集です。個人練習で手指・手首の操作感覚を高めたいチーム・選手に向いています。
練習内容
目安:1人〜 / 10分 / 壁際1m四方程度のスペースがあれば実施可能 / 用具:ラグビーボール、テニスボール2個(または小さめのボール)、壁
この練習で使う用具:ラグビーボール、テニスボール2個(または小さめのボール)、壁(PR・Amazonで確認できます)
セットアップ
個人練習として、壁のあるスペースとボール(ラグビーボール、テニスボールまたは小さいボール2個)を用意する。チーム練習の前後や自宅でも実施可能。
進め方
- ①指・手首の感覚づくり:パスを持つ手の形でボールを体に向けて回転させるように握り込み、スピン感覚をつかむ
- ②テニスボール(または小さいボール)2個を弱い手の中で同時に回転させ、指先の独立した動きを鍛える
- ③『カウボーイ・スリングショット』:ボールを腰の高さに構え、肘の使い方だけで壁に向かって弱い手で転がす(壁に的を置くと難度アップ)
- ④『スパイダーマン』:ボールを左右の手で握り替えながらグリップ力を鍛える(空気を少し抜くと握りやすい)
- ⑤肘を固定し、弱い手の指と手首だけでテニスボールを回転させながら押し出す
- ⑥①〜⑤に慣れたら両手を使い、下の手を主導にして上の手でスピンを加える練習に移行する
- ⑦下半身との連動:1歩前に踏み込みながらキャッチ→パスを繰り返し、体を回転させず前進しながら的に当てる
- ⑧歩行・ジョグのスピードを上げながら、外側でキャッチして体の向きを保ったままターゲットに通す
- ⑨ショートパスとロングパスを織り交ぜながら、歩行・ジョグ・スプリントのスピードで前進しつつ実施する
キーファクター
- 弱い手の指・手首が個別にどう動いているかを選手自身が意識できているか
- パス時に体全体を回さず、下半身の前進と上半身のパス動作を分離できているか
- 反復するだけでなく、都度フォームを振り返り修正できているか(反復→振り返り→反復)
- 短時間(1日10分程度)でも毎日継続できる習慣になっているか
よくある失敗と修正
- 体ごと回転させてパスしてしまう→「下半身はまっすぐ、上半身だけでボールを運ぼう!」
- 弱い手の指先を使わず手のひら全体で押し出してしまう→「指先でボールを転がす感覚を意識してみよう!」
- 反復回数だけこなしてフォーム確認をしない→「1本ごとに手の軌道を振り返ってみよう!」
- 強い手に頼って弱い手の練習時間が極端に少ない→「毎日同じ時間だけ弱い手に使ってみよう!」
声かけ例
- 指先でボールを転がす感覚をつかんでみよう!
- 下半身はまっすぐ前へ、上半身だけでターゲットに向けよう!
- 1本ごとにフォームを振り返ってみよう!
- 毎日10分だけでも続けてみよう!
- 強い手と同じ自信を持って弱い手を振ってみよう!
バリエーション
- テニスボールが大きい場合は小さめのゴルフボールなどに変更する
- 壁に的(箱など)を置いて精度を競うようにする
- 歩行→ジョグ→スプリントと段階的にスピードを上げる
- ショートパスとロングパスを組み合わせて難度を上げる
安全上の注意
- 壁打ちドリルでは周囲に人や物がないか確認してから行う
- 弱い手に負担をかけすぎないよう、痛みや違和感があればすぐに中断する
- 反復練習は短時間(10分程度)に区切り、疲労によるフォーム崩れを避ける
コーチのアドバイス
弱い手のパス練習は個人でも短時間でできるため、チーム練習の前後の『隙間時間』を使って習慣化するよう選手に促すとよいでしょう。週単位で変化を振り返らせることで、選手自身の成長実感にもつながります。
出典
この記事は次の動画を参考に、当サイトが指導者向けに再構成したものです。
チャンネル:The Rugby Trainer
https://www.youtube.com/watch?v=FxTfZ9SzEa4
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