【最初に読む】
シャトルランのような単調な走り込みではなく、タッチラグビーのゲーム形式でコンディショニングを行う発想の練習集。5種のゲーム(ワンタッチ、ターボタッチ、ラックタッチ、フィジアンタッチ、グラバータッチ)を通じて、フィットネスと同時にサポートライン・ボール保持・ディフェンスコミュニケーションなどの判断力も養える。試合形式が苦手な選手や、フィットネス練習に飽きているチームに特に有効。
練習内容
目安:8人〜 / 15分 / 22mライン〜50mライン程度(人数に応じて調整) / 用具:マーカー、ビブス、ボール
セットアップ
・6対6程度から実施可能(人数に応じて調整)
・フィールドは22m〜50mライン幅、トライラインを15mラインに設定するなど、ゲームごとに調整
・ビブス、マーカーでゾーンやスコアエリアを明示
・インターバルは60秒オン/60秒オフなど短く区切る
進め方
- 6対6でチームを分け、攻撃・防御ラインをフィールド両端に設定する
- 攻撃側がボールを持ち前進、両手タッチされたらその場にボールを置き、攻撃チーム全員が自陣ゴールラインまで後退する
- 防御側はすぐにボールを拾い、攻撃に転じる(攻守が瞬時に入れ替わる)
- 60秒オン・60秒オフのインターバルで繰り返し実施し、強度を管理する
- 慣れてきたら『タイプ5(特定選手だけ短い後退ラインでOK)』や『ビブタックス(タッチした選手がビブを外し次の守備でトライラインタッチが必要)』などのバリエーションを追加する
キーファクター
- 攻守の切り替えスピードが落ちていないか(後退・拾い出しの俊敏性)
- タッチ後のボール置き方・ポジションが正しいか
- インターバルの強度設定がチームの体力レベルに合っているか
- 選手がゲームの中で自然と息が上がっているか(走り込み感を出さない)
よくある失敗と修正
- 後退が遅くルーズになる → 「ゴールラインまで全力で戻ろう!」と声をかける
- タッチの判定を曖昧にする → 「両手タッチをはっきり示そう!」と確認する
- インターバルが長すぎて強度が落ちる → 「次のホイッスルまで全力を出し切ろう!」と促す
- 同じ選手ばかり走る → ローテーションを入れて全員に負荷を分散する
声かけ例
- 切り替え早く戻ろう!
- ボールを置いたらすぐダッシュ!
- 声で味方に知らせよう!
- 最後まで足を止めずに走り切ろう!
バリエーション
- 『タイプ5』:特定選手のみ短い後退ラインに設定し、体力差を調整
- 『ビブタックス』:タッチした選手がビブを外し、次の守備で自陣タッチが必要になるルールでスクランブル要素を追加
- ターボタッチ:3パス以上でしかスコアできない、スコアゾーン制限などでハンドリング要素を強化
- ラックタッチ/フィジアンタッチ/グラバータッチなど、他の4ゲームを組み合わせてセッション全体を構成する
安全上の注意
- タッチのみでコンタクトを伴わないため接触リスクは低いが、切り返し動作が多いため足首・膝の準備運動を十分に行う
- 高強度インターバルのため、暑熱環境では水分補給の時間を必ず設ける
- スペースが狭い場合は選手同士の衝突に注意し、フィールドサイズを人数に合わせて調整する
コーチのアドバイス
このシリーズは単体のドリルというより『ゲーム化されたコンディショニング』の考え方そのものが価値。目的(フィットネス強化かスキル強化か)を明確にした上でゲームを選び、ルールを意図的に加えることで狙いを絞れる。1つのゲームを完璧にするより、複数を組み合わせてセッション全体を設計する視点が重要。
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出典
この記事は次の動画を参考に、当サイトが指導者向けに再構成したものです。
チャンネル:The Rugby Institute
https://www.youtube.com/watch?v=jX8l2aCvJ1g

